GIT × GITHUB × CI/CD × CLOUDFLARE × CLAUDE CODE × VIBE CODING / 112 TERMS

AIに頼む開発用語

AI エージェントに開発を頼むときによく出る用語を、何を指すか・取り消せるか・どう頼むかで並べました。各カードの「つまり」は、専門用語を使わずに実際に何が起きるかを書いたものです。「頼み方」の文は、そのままコピーしてエージェントに渡せます。初めての人は、下の「はじめての一本」の順に言っていけば、ゼロから公開まで進めます。2周目からは「バイブコーディングの流れ」の輪を回し、AI が同じ失敗をしたら「ハーネスの組み立て方」で仕組みを直します。

用語のカードだけを見たいときに。節ごとにも「たたむ」で閉じられます。

姉妹ページ UI用語と動きの図鑑 ↗ — 画面の部品と動きの名前(モーダル・トースト・イージング…)はあちらに。「何を作るか」はあちらの名前で、「どこまでやるか」はこのページの言い方で頼みます。

コードが利用者に届くまで

右へ進むほど取り消しにくくなります。エージェントには「どこまでやるか」をこの順で言い切ると、範囲が食い違いません。「何を作るか」(画面の部品や動きの名前)は UI用語と動きの図鑑 の名前で言うと、1つの依頼で両方がそろいます。

  1. ファイルの変更編集
  2. コミットgit commit
  3. プッシュgit push
  4. PR・CIレビューと検査
  5. マージmain に取り込む
  6. デプロイ利用者に届く
手元だけ自分の PC の中だけ。たいてい取り消せる チームに影響共有の場所(GitHub)に届く。一人でも、そこから自動の検査や公開が動くことがある。取り消しの記録を足して戻す 公開に影響利用者に届く。見られた事実は消せない

範囲の言い方

言い方エージェントがやること取り消し
「直して(ファイルの変更まで)」ファイルを書き換える。コミットはしない手元だけ
「コミットまで」変更を履歴に記録する。プッシュはしない手元だけ
「プッシュまで」記録を GitHub などの共有の場所へ送るチームに影響
「PR を作って」変更をまとめて、取り込んでほしいと提案するチームに影響
「マージして」PR の変更を main などの本線に取り込む(main のマージで自動公開する設定なら、ここが公開になる)チームに影響
「プレビューに出して」本番は変えずに、確認用の URL に出す(URL は既定で誰でも開ける)公開に影響
「デプロイして」本番やステージングの環境に反映する公開に影響

やってほしくないことを言う

はじめての一本 — ゼロから公開まで、エージェントに言うこと

初めてでも、この順に言えば一通り動くものを公開できます。「言うこと」はコピーしてそのまま渡せます。「確かめること」は、エージェントではなく自分の目で見る項目です。色の印は、その段で起きることの取り消しやすさです。

  1. 1用意するもの手元だけ
    言うこと「GitHub と Cloudflare にログインできているか確かめて(gh auth status と npx wrangler whoami)。できていなければ、ログインの手順だけ教えて。ブラウザでのログインは私がやる」

    確かめることGitHub と Cloudflare のアカウント、Node.js、Claude Code が入っている。ログインの画面は自分で操作する(パスワードはエージェントに渡さない)。 → wrangler・シークレット

  2. 2置き場を作るチームに影響
    言うこと「新しいリポジトリを作って。GitHub には非公開で。.gitignore と README も用意して」

    確かめることGitHub にリポジトリが見える。「Private」の表示がある。 → リポジトリ・.gitignore

  3. 3決まりごとを書く手元だけ
    言うこと「AGENTS.md を作って(CLAUDE.md は作らない)。テストのコマンド(まだ無ければ「無い。足したら書く」)、main に直接コミットしない、プッシュとデプロイの前は私に確認する、の3つを書いて」

    確かめること自分で AGENTS.md を開いて、分かる言葉で書いてあるか読む。 → CLAUDE.md と AGENTS.md・確認を求める操作

  4. 4計画を出させる手元だけ
    言うこと「○○(作りたいもの)を作る計画を出して。承認するまで何も書かないで」

    確かめること先に Shift+Tab(デスクトップはモードの選択欄)で plan モードにして、表示が plan になったのを見る。計画に「何を・どのファイルに・どう確かめるか」が書いてある。分からない言葉はこのページで引く。 → プランモード・許可モード

  5. 5作らせる手元だけ
    言うこと「ブランチ feature/○○ を切って実装して。コミットまで。プッシュはしない」

    確かめること「何を変えたか」の要約を読む。「差分を見せて」と言ってもよい。 → ブランチ・コミット・差分

  6. 6手元で動かす手元だけ
    言うこと「開発サーバーを立ち上げて、ブラウザで動きを確かめて。スクリーンショットも見せて」

    確かめること自分でも http://localhost:… を開いて触る。画面の部品の名前は姉妹ページで引く。 → 開発サーバー

  7. 7検査する手元だけ
    言うこと「リントとテストを走らせて、全部通ったら報告して。まだ無ければ最小限のリントとテストを先に用意して。落ちたら直して」

    確かめること「全部通った」の報告と、落ちたものがあればその理由。 → リント・型チェック・ユニットテスト

  8. 8自動検査を付けるチームに影響
    言うこと「PR ごとにリントとテストが走る GitHub Actions のワークフローを作って。コミットまで」

    確かめることリポジトリに .github/workflows/ のファイルができている。次の段でプッシュすると、PR のページの下に ✓ か × が出るようになる。 → GitHub Actions・CI

  9. 9共有するチームに影響
    言うこと「プッシュして PR を作って。説明には何を・なぜ・どう確かめたかを書いて。マージはしない」

    確かめることPR のページを開く。下のほうに自動検査の ✓(通った)が付いている。× なら「落ちた原因を直して」。 → プッシュ・プルリクエスト・ステータスチェック

  10. 10出し方を決める手元だけ
    言うこと「Cloudflare Pages のプロジェクト ○○ を作って。出し方は wrangler の直接アップロード(Git 連携にはしない)。本番ブランチは main。まだデプロイはしない」

    確かめることCloudflare の画面にプロジェクトが見える。「main にマージしたら自動で公開される?」と聞いて「いいえ(直接アップロードなので人が出す)」と返るのを確かめる。 → Cloudflare Pages・wrangler・CD

  11. 11確認用に出す公開に影響
    言うこと「--branch=preview でプレビューにデプロイして URL を教えて。本番(main)には出さない」

    確かめることURL をスマホでも開く。見せたくない内容なら鍵をかける(Access)。 → プレビューデプロイ・Access

  12. 12取り込むチームに影響
    言うこと「PR をスカッシュマージして。GitHub 上のブランチは消していい」

    確かめることmain に入ったこと、自動検査が ✓ のこと。一人ならスカッシュでよい(PR 1つが記録1つになり、戻しやすい)。 → マージの方法・マージ

  13. 13本番に出す公開に影響
    言うこと「main に切り替えて最新にしてから、--branch=main で本番にデプロイして。出す前に、何が変わるか一覧にして私の確認を取って」

    確かめること本番の URL で動く。おかしければ「直前の版にロールバックして」。 → デプロイ・ロールバック

  14. 14直す・足す(2周目から)手元だけ
    言うこと「main を最新にして(pull)、○○を直す計画を出して。承認したら新しいブランチで、前と同じ順(コミットまで → 検査 → PR → プレビュー → マージ → 本番)で進めて」

    確かめることplan モードにしてから頼む。計画を読んで承認したら、5 からと同じ順で確かめる。 → プル・ブランチ・回帰テスト

バイブコーディングの流れ — 2周目からの輪

上の「はじめての一本」は、ゼロから公開までの一直線でした。ここは、AI エージェントと機能を1つずつ足していくときに回す輪です。段の数や名前は原文ごとに違うので、複数の原文が共通して書いている段で組みました(違う所は下の「原文によって違う所」)。各段の「原文では」は調べた原文の要点と出典、「持ち主のやり方」はこのページを作った人が普段やっている形です(出典なし・本人の設定から)。「バイブコーディング」の元の意味(コードを読まずに作る)とは違い、ここでは見直しと検査を入れた進め方を扱います(→ バイブコーディング・エージェンティック・エンジニアリング)。

  1. 0土台を作る(ハーネス)

    原文では指示ファイル(AGENTS.md)・検査・フック・スキルを先に用意する。指示ファイルは短い目次にし、必ず守らせたいことはフックやリンターで止める。claude-code-best-practices-docs.md:222〜240, :302, :304 / openai-2026-harness-engineering-ja.md:68 / hashimoto-2026-ai-adoption-journey.md:217, :224

    持ち主のやり方全リポジトリ共通の決まり(グローバルの CLAUDE.md)と、リポジトリごとの AGENTS.md の2段に分けている。作業の型はスキル(設計 → 計画 → 実装 → 検証 → 仕上げ)で持ち、文体を確かめる Stop フックと、特定のデプロイを止める PreToolUse フックを入れている。

    言うこと「このリポジトリの AGENTS.md を作って。テストのコマンド、守る決まり、やってはいけない操作だけを短く。推測は書かない」

    カードAGENTS.md・ハーネス・フック・スキル

  2. 1聞き出す・仕様にする人が確かめる

    原文では大きな機能は、AI に自分へのインタビューをさせ、SPEC.md に仕様を書かせてから、新しい会話で実装に入る。仕様は人が読んで直す。claude-code-best-practices-docs.md:421, :429, :431 / github-2025-spec-kit.md:39, :47 / kiro-2025-chat-to-specs.md:114

    持ち主のやり方知らない分野は、作る前に /imozuru で原文を集めて調べる(このページもそうして作った)。作るものは brainstorming のスキルで質問させて決める。

    言うこと「○○を作りたい。私に詳しく質問して、終わったら SPEC.md に仕様を書いて。まだ作らない」

    カード仕様駆動開発・理解の負債

  3. 2調べて計画する人が確かめる

    原文ではplan モードで、まずファイルを読ませるだけにし、次に計画を出させる。差分を1文で言える小さな直しなら飛ばしてよい。claude-code-best-practices-docs.md:123, :170 / github-2025-spec-kit.md:41

    持ち主のやり方writing-plans のスキルで計画を書かせ、読んで承認してから作らせる。共有の知識ベース(knowledge コマンド)で過去の知見を先に引く。

    言うこと「SPEC.md を読んで、関わるファイルを調べて計画を出して。承認するまで書かないで」

    カードプランモード・コンテキストエンジニアリング・サブエージェント

  4. 31つずつ作る

    原文では一度に頼むのは機能1つだけ。一気に作らせると、途中で文脈が尽きたり、少しできた所で「全部できた」と言ったりする。anthropic-long-running-harnesses.md:55, :57, :96 / huntley-ralph.md:75 / github-2025-spec-kit.md:43, :45

    持ち主のやり方既存の構成に合わせて最小の差分で作らせ、依存は増やさない。独立した作業はサブエージェントや別のセッションに分ける。

    言うこと「計画の1つ目だけ作って。終わったらテストを走らせてコミット。プッシュはしない」

    カード1回に1つ・並行作業とワークツリー・コミット

  5. 4自分で検査させる

    原文ではテスト・ビルド・スクリーンショットなど、合否が出る検査を AI 自身に走らせ、通るまで直させる。検査が無いと人が検査係になる。claude-code-best-practices-docs.md:89, :91, :106, :108 / anthropic-long-running-harnesses.md:104, :106

    持ち主のやり方「できた」と言う前に、検証のコマンドを走らせて出力を見せる決まり(verification-before-completion のスキル)にしている。画面はブラウザで開いて確かめさせる。

    言うこと「テストとリントを走らせて、出力をそのまま見せて。画面はスクリーンショットも撮って」

    カード検証の仕組み・E2E テスト・リント

  6. 5別の目で見る

    原文では書いたエージェントとは別のエージェントに、新しい文脈で差分を判定させる。自分の作品は甘く採点するため。指摘は正しさと要件に関わるものだけ拾う。claude-code-best-practices-docs.md:629, :640 / anthropic-2026-harness-design-long-running.md:63, :65 / osmani-2026-loop-engineering.md:104

    持ち主のやり方強いモデルの助言役(advisor)と、コードレビューのスキルに見せてから仕上げる。

    言うこと「サブエージェントで、この差分を SPEC.md と照らしてレビューして。要件の抜けと範囲外の変更だけ報告して」

    カード作る役と判定する役・レビューと承認

  7. 6記録して共有する人が確かめる

    原文では区切りごとにコミットし、進捗ファイルに済んだこと・次にやることを書く。人は差分と検査の証拠を見て、説明できないコードは入れない。anthropic-long-running-harnesses.md:98 / openai-2026-harness-engineering-ja.md:108 / willison-2025-not-all-vibe-coding.md:39 / claude-code-best-practices-docs.md:113

    持ち主のやり方最後に「変えたファイル・理由・確かめ方・確かめていないこと」を報告させる。コードは GitHub に push して保全し、Cloudflare には Mac から wrangler で直接デプロイする。

    言うこと「PROGRESS.md に済んだこと・次にやること・はまった所を書いてコミットして。何を変えたか、私が人に説明できるように教えて」

    カード進捗ファイル・プッシュ・デプロイ

  8. 7ハーネスを直す

    原文では同じ失敗が繰り返されたら、成果物ではなく仕組み(AGENTS.md・検査・フック・道具)を直して、次から起きないようにする。hashimoto-2026-ai-adoption-journey.md:210 / boeckeler-2026-harness-engineering.md:105 / morris-2026-humans-and-agents-loops.md:67 / openai-2026-harness-engineering-ja.md:180

    持ち主のやり方繰り返し使える知見だけを知識ベースに足し、AGENTS.md は最小の差分で直して、何を変えたかを報告させる。

    言うこと「今回2回以上やり直した所を、AGENTS.md・テスト・フックのどれで防げるか提案して」

    カードハーネスエンジニアリング・人の居場所・後片付けの仕組み

原文によって違う所

点違い
段の数と名前Claude Code 公式は「探索・計画・実装・コミット」の4段、Spec Kit は「仕様・計画・作業・実装」の4段、Kiro は requirements.md・design.md・tasks.md の3つのファイル、Anthropic の長時間の実験は「初期化役」と「実装役」の2役(のちに計画役・作る役・判定役の3役)。claude-code-best-practices-docs.md:123 / github-2025-spec-kit.md:35 / kiro-2025-chat-to-specs.md:114〜118 / anthropic-long-running-harnesses.md:47 / anthropic-2026-harness-design-long-running.md:51
人が確かめる所Spec Kit は各段で人が確かめる。OpenAI のチームは人のレビューを必須にせず、エージェントどうしのレビューに移した。Willison は説明できないコードはコミットしない。github-2025-spec-kit.md:47 / openai-2026-harness-engineering-ja.md:42 / willison-2025-not-all-vibe-coding.md:39
計画を飛ばすかClaude Code 公式は、差分を1文で言える直しなら計画を飛ばしてよいと書く。Huntley の Ralph は、何を作るかの選択もエージェントに任せる。claude-code-best-practices-docs.md:170 / huntley-ralph.md:75

ハーネスの組み立て方

ハーネスは、AI のモデル以外の、エージェントを動かす仕組みの全部です(→ ハーネス)。Claude Code で自分のプロジェクトに足せる部品を、何の係かで並べました。「先回り」は動く前に導くもの、「後追い」は動いた後に確かめるもの(→ ガイドとセンサー)。

部品係置き場所先回り/後追いカード
決まりごと毎回読ませる約束(コマンド・禁止事項)AGENTS.md・CLAUDE.md先回りAGENTS.md・CLAUDE.md
手順書仕事の種類ごとのやり方スキル(SKILL.md)先回りスキル
検査合否がはっきり出るものテスト・リント・型チェック・スクリーンショット後追い(機械)検証の仕組み・リント
必ず動く処理例外なく走らせる・止めるフック後追い(機械)フック
確認役書いた本人とは別の目サブエージェント・別のセッション後追い(AI の判断)作る役と判定する役・サブエージェント
外の道具イシュー・データベース・ブラウザにつなぐMCP・CLI(gh など)—MCP
記録次の会話への申し送り進捗ファイル・git の履歴—進捗ファイル
繰り返し定期に回す・終わるまで回す/loop・/goal・予定実行—ループエンジニアリング
囲い触ってよい範囲許可モード・サンドボックス—YOLO モード・許可モード

osmani-2026-loop-engineering.md:19〜68 / osmani-2026-agent-harness-engineering.md:25〜37 / boeckeler-2026-harness-engineering.md:85〜97 / claude-code-best-practices-docs.md:226〜390

考え方 — 原文が勧めていること

  1. 検査を先に渡す

    AI は「終わったように見える」所で止まる。合否が出る検査を渡しておけば、AI が自分で直し続けられ、人は結果の証拠を見るだけで済む。

    claude-code-best-practices-docs.md:89, :91, :113
  2. 指示ファイルは短い目次にする

    全部を1つの大きなファイルに書くと、文脈を圧迫し、全部が「重要」になって何も効かなくなり、すぐ古くなる。短い入口から詳しい文書へ案内する。1行ずつ「消したら AI が間違えるか」で削る。

    openai-2026-harness-engineering-ja.md:56, :58, :62, :64, :68 / claude-code-best-practices-docs.md:240
  3. 守らせたいことは「お願い」でなく仕組みで

    指示ファイルは助言にとどまる。例外なく守らせたいことはフックで止め、決まりはリンターや構造のテストで機械的に確かめる。文書で足りなければ、ルールをコードに昇格させる。

    claude-code-best-practices-docs.md:304 / openai-2026-harness-engineering-ja.md:134, :148
  4. 先回りと後追いを両方そろえる

    やる前に導くガイドだけだと効いたか分からない。やった後に確かめるセンサーだけだと同じ失敗を繰り返す。リンターのエラー文に直し方を書くと、AI がそれを読んで直せる。

    boeckeler-2026-harness-engineering.md:69, :71, :73 / openai-2026-harness-engineering-ja.md:140
  5. 機械で測れるものは機械で、判断は別の AI で

    テスト・リンター・型は速く安く確実。AI のレビューは遅く高くぶれるが、意味の判断ができる。速いものほど手元で早く、重いものは後で回す。

    boeckeler-2026-harness-engineering.md:79, :81, :115, :117
  6. 作る役と判定する役を分ける

    自分の作品を評価させると、出来が平凡でも自信満々にほめる。別のエージェントに判定させ、作る前に「何ができたら完了か」を取り決めておく。

    anthropic-2026-harness-design-long-running.md:63, :65, :113
  7. 同じ失敗が繰り返されたら、ハーネスを直す

    失敗をモデルのせいにして次の版を待つのではなく、AGENTS.md に1行足す・道具を作る・フックで止める。成果物を手で直すより、成果物を作った仕組みを直す。

    hashimoto-2026-ai-adoption-journey.md:210, :217, :224 / osmani-2026-agent-harness-engineering.md:7, :51 / morris-2026-humans-and-agents-loops.md:67
  8. 人の手は一番効く所に残す

    ハーネスは人の経験を外に書き出す試みだが限界がある。人の関与をなくすのではなく、一番大事な所(何を作るか・正しいか)に向ける。

    boeckeler-2026-harness-engineering.md:141, :193 / osmani-2026-loop-engineering.md:124, :126
  9. ハーネスにも費用がかかる

    強いモデルでは、ハーネスありの方が費用が約7倍で結果は同じだった実験がある。費用を抑えたモデルでは、ハーネスありで成功が10回中3回から10回に増えた。何を作るか・どのモデルかで見合うかが変わる。

    jain-2026-are-harnesses-worth-the-cost.md:5, :43

どこまで任せるか

形人がやること向いているもの
バイブコーディング(人はループの外)何を作るかだけ言い、コードは読まない使い捨て・失敗しても困らない試作willison-2025-not-all-vibe-coding.md:29, :63 / morris-2026-humans-and-agents-loops.md:29
人がループの中AI が書いたものを1行ずつ検め、自分で直す小さくて大事な変更、AI が迷走している所morris-2026-humans-and-agents-loops.md:47, :51, :53
人がループの上(エージェンティック・エンジニアリング)仕組み(ハーネス)を作り、結果が悪ければ仕組みを直す続けて育てる製品morris-2026-humans-and-agents-loops.md:61, :67 / willison-2026-what-is-agentic-engineering.md:39, :41
ループエンジニアリング指示を出す仕組みごと設計し、定期に回す決まった種類の仕分けや直しosmani-2026-loop-engineering.md:13, :114, :116

言葉の出どころ

  1. 2024-12Anthropic「Building effective agents」— エージェントを「環境からのフィードバックを受けて、ループの中で道具を使う LLM」と説明anthropic-2024-building-effective-agents.md:23, :191
  2. 2025-02Andrej Karpathy の X の投稿で「バイブコーディング」willison-2025-karpathy-vibe-coding.md:9, :11
  3. 2025-03Simon Willison「AI を使った開発のすべてがバイブコーディングではない」willison-2025-not-all-vibe-coding.md:11, :29
  4. 2025-06「コンテキストエンジニアリング」が広まる(Willison のまとめ)willison-2025-context-engineering.md:9
  5. 2025-07Geoffrey Huntley「Ralph」— 同じ指示を回し続けるループ。同じ月に Kiro の仕様駆動huntley-ralph.md:5, :23 / kiro-2025-chat-to-specs.md:3
  6. 2025-09GitHub「Spec Kit」、Anthropic「Effective context engineering」github-2025-spec-kit.md:9 / anthropic-context-engineering.md:17
  7. 2025-10Willison「vibe engineering」— 見直しを入れた AI 開発の呼び名を提案willison-2025-vibe-engineering.md:11, :15
  8. 2025-11Anthropic「長時間動くエージェントのハーネス」anthropic-long-running-harnesses.md:15, :47
  9. 2026-02-05Mitchell Hashimoto「ハーネスエンジニアリングと呼ぶようになった」hashimoto-2026-ai-adoption-journey.md:5, :209
  10. 2026-02-11OpenAI「ハーネスエンジニアリング」openai-2026-harness-engineering-ja.md:2, :4
  11. 2026-02-17Birgitta Böckeler のメモ(martinfowler.com)boeckeler-2026-harness-engineering-memo.md:11, :17
  12. 2026-02-23Willison「Agentic Engineering という呼び名が優勢」willison-2025-vibe-engineering.md:17
  13. 2026-03Kief Morris「ループの中・上・外」、Anthropic「作る役と判定する役」morris-2026-humans-and-agents-loops.md:9 / anthropic-2026-harness-design-long-running.md:17
  14. 2026-04Böckeler「ガイドとセンサー」、Addy Osmani「Agent Harness Engineering」boeckeler-2026-harness-engineering.md:5 / osmani-2026-agent-harness-engineering.md:3
  15. 2026-06-07Osmani「Loop Engineering」osmani-2026-loop-engineering.md:3, :5
  16. 2026-07IBM「ループ・エンジニアリングとは」(日本語)ibm-ja-loop-engineering.md:7
  17. 2026-10Naresh Jain「ハーネスは費用に見合うか」jain-2026-are-harnesses-worth-the-cost.md:7

「ハーネスエンジニアリング」を言い出した人は、原文によって書き方が違う。Hashimoto は自分がそう呼ぶようになったと書き、Osmani は Viv Trivedy が名付けたと書き、Böckeler は OpenAI の記事が Hashimoto に影響されたのかもしれないと書く。どれが正しいかはここでは決めない。hashimoto-2026-ai-adoption-journey.md:209 / osmani-2026-agent-harness-engineering.md:13 / boeckeler-2026-harness-engineering-memo.md:17

バイブコーディングの構造

人何を作るか・正しいかを決める

仕様を書かせて直す/計画を承認する/差分と証拠を見る

ハーネスエージェントを動かす仕組み(モデル以外の全部)

先回り(ガイド)動く前に導く

エージェントループモデル+道具
  1. 調べる
  2. 手を動かす
  3. 確かめる
↻ 目的を果たすまで回る
記録(git の履歴・進捗ファイル)→ 次の会話が最初に読む
同じ失敗が繰り返されたら → 成果物ではなくハーネスを直す(ハーネスエンジニアリング・人はループの上)

つまり真ん中で AI(モデル)が「調べる → 手を動かす → 確かめる」を自分で回し、その周りをハーネスが囲む。ハーネスは、動く前に導く「先回り」と、動いた後に確かめる「後追い」の2種類。いちばん外の人は、何を作るかと正しいかを決め、同じ失敗が繰り返されたら中身ではなくハーネスを直す。会話が変わると AI は前のことを覚えていないので、記録(git・進捗ファイル)が次の会話への橋になる。

langchain-2026-anatomy-agent-harness.md:35 / boeckeler-2026-harness-engineering.md:54, :63, :69, :71 / claude-code-how-it-works.md:67, :70, :71 / morris-2026-humans-and-agents-loops.md:13, :61, :67 / anthropic-long-running-harnesses.md:98, :120 / hashimoto-2026-ai-adoption-journey.md:210

つまり

混同しやすい組

組違い
作業ツリー / ワークツリー作業ツリー=いま編集中のファイルそのもの。ワークツリー(git worktree)=その作業ツリーを、別のブランチでもう1つ別のフォルダに作る仕組み(Git の文書では、作業ツリーと管理情報をまとめたものを worktree と呼ぶ)
npm ci / CInpm ci の ci は clean install の略で、借りてきた部品を一覧表どおりに入れ直すコマンド。CI(継続的インテグレーション)は自動の検査の仕組み。綴りが同じだけ
ステージング / プレビューどちらも本番の前に確かめる場所。ステージングは本番そっくりの環境を別に持つ。プレビューは Pages が PR やブランチごとに自動で作る URL。小さなサイトではプレビューがステージングの役をする
ステージ / ステージングステージ(git add)は次のコミットに入れる変更の置き場。ステージング(環境)は本番そっくりの確認用の環境。名前は似ているが無関係
フェッチ / プルフェッチは取ってくるだけ。プルは取ってきて、今のブランチに混ぜる(コンフリクトが起きうる)
マージ / リベースマージは合流点を作って両方の履歴を残す。リベースは自分のコミットを付け直して一直線にする(プッシュ済みにはしない)
リバート / リセットリバートは打ち消すコミットを足す(共有済みにも安全)。リセットは履歴そのものを戻す(手元だけ)
reset --soft / --hard--soft はコミットだけ取り消して変更はファイルに残す。--hard は変更も捨てる(戻せないことがある)
継続的デリバリー / 継続的デプロイデリバリーは「いつでも出せる状態」を保つ(出すかは人が決める)。デプロイは通った変更が自動で本番に出る
ロールバック / リバートロールバックは本番で動く版を前に戻す操作。リバートはコードの変更を打ち消すコミット。障害時はまずロールバック、原因を直すのはリバートや修正のコミット
クローン / フォーククローンは手元へのコピー。フォークは自分のアカウント(GitHub 上)へのコピー
ビルド / デプロイビルドは動くものに変換する処理(手元だけ)。デプロイはそれを置いて使える状態にする(公開に影響)
Git フック / Claude Code のフックGit フックは commit や push のときに Git が走らせる。Claude Code のフックはエージェントがファイルを編集したときなどに走る
イシュー / PRイシューは課題や提案の記録。PR は変更そのものの提案。PR の説明に「Closes #番号」と書くとつながる
Pages / WorkersPages は置くだけのファイルの棚。Workers は裏側のプログラムの置き場(静的ファイルも配れる)。新規は Workers を勧めるのが Cloudflare の方針
D1 / KV / R2D1 は表(帳簿)、KV は名前→値の小さなメモ(付箋)、R2 はファイルそのもの(倉庫)
マイグレーション(DB)/ 移行(一般)このページのマイグレーションは、データベースの形を変える手順のこと。言語や環境の乗り換え全般を指す「移行」とは別

取り消し方の早見表

やったこと取り消し方注意
ファイルの変更(コミット前)変更を捨てる(git restore)か stash捨てた変更は戻せないことがある
コミット(プッシュ前)reset --soft で記録だけ取り消す/新しいコミットで直す手元だけなので安全
プッシュrevert のコミットを作ってプッシュ履歴を消す(reset + force push)のは避ける
main へのマージrevert の PR を作ってマージ取り消したことも履歴に残る
デプロイ前の版へロールバック出ていた間に見られたことは消えない
秘密の値の流出キーを作り直して古いキーを無効にするコミットを消しても、すでにコピーされているかもしれない

出典の ファイル名:行 は、調べものの話題 agent-dev-terms の sources/ にある原文の行を指します(「バイブコーディングとハーネス」の章と、上の「バイブコーディングの流れ」「ハーネスの組み立て方」は、話題 vibe-coding-harness の sources/)。「出典なし」の印は、今回集めた原文に定義が無かった語です。

主な出典の名前: Pro Git・git-scm.com(Git の公式の本と文書)/ GitHub Docs(GitHub の公式文書)/ Martin Fowler(martinfowler.com。CI・デリバリー・リファクタリングの定義を書いた人)/ Google SRE Book(Google の運用の本)/ Cloudflare Docs(Pages・Workers・D1 などの公式文書)/ Claude Code docs(Claude Code の公式文書)/ npm・Playwright・semver.org・12-factor(各道具・決まりごとの公式文書)/ Anthropic Engineering・OpenAI(エージェントを作った側の記事)/ Simon Willison・Mitchell Hashimoto・Addy Osmani・Geoffrey Huntley(AI で開発している本人の記事)/ Birgitta Böckeler・Kief Morris・Naresh Jain(martinfowler.com の連載 Exploring Gen AI)

姉妹ページ UI用語と動きの図鑑 ↗ — 画面の部品(モーダル・トースト・ボトムシート…)と動き(イージング・スタッガー・画面遷移…)の名前を、動く図つきで並べたページ。こちらが「どこまでやるか」、あちらが「何を作るか」です。

困ったときの言い方

困りごと言うこと見るカード
「ログインして」と言われた(gh auth login、wrangler login)
「ログインの手順だけ教えて。ブラウザでのログインは私がやる。パスワードは渡さない」
wrangler・シークレット
エージェントが頼んでいない所まで進めた(勝手にプッシュした、など)
「プッシュとデプロイの前は必ず私に確認して。AGENTS.md にもそう書いて。もう送った分は revert で打ち消して」
確認を求める操作・リバート・AGENTS.md
自動検査が落ちた(PR に × が出た、「CI failed」のメールが来た)
「どのステップで落ちたかログを見て直して。直せなければ直前のコミットを戻して」
CI・ステータスチェック
「プッシュが拒否された」と言われた
「先に pull して最新にしてから、もう一度プッシュして。コンフリクトがあれば見せて」
プッシュ・プル
「コンフリクト」と言われた
「どの行がぶつかっているか見せて。判断が要るところは私に聞いて」
コンフリクト
http://localhost:… が開かない
「開発サーバーが動いているか、ポート番号が合っているか確かめて。だめなら別のポートで立ち上げ直して」
開発サーバー
本番が壊れた
「まず直前の版にロールバックして。原因を調べるのはその後」
ロールバック・ホットフィックス
秘密の値(API キー)をコミットしてしまった
「どの画面でキーを作り直すか教えて。作り直しは私がやる。古いキーを無効にして。履歴の書き換えが要るなら、やる前に説明して」
シークレット・.gitignore
前は動いていたのに動かない
「再現する手順を書いて、それを回帰テストにしてから直して」
回帰テスト
AI が同じ間違いを何度も繰り返す
「同じ間違いが2回目。AGENTS.md・テスト・フックのどれで防げるか提案して、直して」
ハーネスエンジニアリング
何をされたか分からない
「差分をファイルごとに日本語で要約して」
差分
話が長くなって、前に言ったことを忘れる(/compact は自分で入力欄に打つ。決まりごとは AGENTS.md に書いておく)
「/compact 決まりごとは残して」
コンテキスト・AGENTS.md
「Dependabot」のメールが来た/npm install のあとに vulnerabilities と出た
「警告を一覧にして、深刻なものから直す案を出して。更新はテストを通してから」
脆弱性の警告・ロックファイル
デプロイしたのに画面が変わらない
「デプロイの一覧で最新が本番(main)になっているか確かめて。ブラウザの再読み込み(キャッシュ)も疑って」
デプロイ・Pages・wrangler
専門用語が分からない
「分からない言葉を使わずに、実際に何が起きるかで言い直して。— このページでは、上の検索欄で引いてカードの「つまり」を読む」
はじめての一本