GIT × GITHUB × CI/CD × CLOUDFLARE × CLAUDE CODE / 93 TERMS

AIに頼む開発用語

AI エージェントに開発を頼むときによく出る用語を、何を指すか・取り消せるか・どう頼むかで並べました。各カードの「つまり」は、専門用語を使わずに実際に何が起きるかを書いたものです。「頼み方」の文は、そのままコピーしてエージェントに渡せます。初めての人は、下の「はじめての一本」の順に言っていけば、ゼロから公開まで進めます。

姉妹ページ UI用語と動きの図鑑 ↗ — 画面の部品と動きの名前(モーダル・トースト・イージング…)はあちらに。「何を作るか」はあちらの名前で、「どこまでやるか」はこのページの言い方で頼みます。

コードが利用者に届くまで

右へ進むほど取り消しにくくなります。エージェントには「どこまでやるか」をこの順で言い切ると、範囲が食い違いません。「何を作るか」(画面の部品や動きの名前)は UI用語と動きの図鑑 の名前で言うと、1つの依頼で両方がそろいます。

  1. ファイルの変更編集
  2. コミットgit commit
  3. プッシュgit push
  4. PR・CIレビューと検査
  5. マージmain に取り込む
  6. デプロイ利用者に届く
手元だけ自分の PC の中だけ。たいてい取り消せる チームに影響共有の場所(GitHub)に届く。一人でも、そこから自動の検査や公開が動くことがある。取り消しの記録を足して戻す 公開に影響利用者に届く。見られた事実は消せない

範囲の言い方

言い方エージェントがやること取り消し
「直して(ファイルの変更まで)」ファイルを書き換える。コミットはしない手元だけ
「コミットまで」変更を履歴に記録する。プッシュはしない手元だけ
「プッシュまで」記録を GitHub などの共有の場所へ送るチームに影響
「PR を作って」変更をまとめて、取り込んでほしいと提案するチームに影響
「マージして」PR の変更を main などの本線に取り込む(main のマージで自動公開する設定なら、ここが公開になる)チームに影響
「プレビューに出して」本番は変えずに、確認用の URL に出す(URL は既定で誰でも開ける)公開に影響
「デプロイして」本番やステージングの環境に反映する公開に影響

やってほしくないことを言う

はじめての一本 — ゼロから公開まで、エージェントに言うこと

初めてでも、この順に言えば一通り動くものを公開できます。「言うこと」はコピーしてそのまま渡せます。「確かめること」は、エージェントではなく自分の目で見る項目です。色の印は、その段で起きることの取り消しやすさです。

  1. 1用意するもの手元だけ
    言うこと「GitHub と Cloudflare にログインできているか確かめて(gh auth status と npx wrangler whoami)。できていなければ、ログインの手順だけ教えて。ブラウザでのログインは私がやる」

    確かめることGitHub と Cloudflare のアカウント、Node.js、Claude Code が入っている。ログインの画面は自分で操作する(パスワードはエージェントに渡さない)。 → wrangler・シークレット

  2. 2置き場を作るチームに影響
    言うこと「新しいリポジトリを作って。GitHub には非公開で。.gitignore と README も用意して」

    確かめることGitHub にリポジトリが見える。「Private」の表示がある。 → リポジトリ・.gitignore

  3. 3決まりごとを書く手元だけ
    言うこと「AGENTS.md を作って(CLAUDE.md は作らない)。テストのコマンド(まだ無ければ「無い。足したら書く」)、main に直接コミットしない、プッシュとデプロイの前は私に確認する、の3つを書いて」

    確かめること自分で AGENTS.md を開いて、分かる言葉で書いてあるか読む。 → CLAUDE.md と AGENTS.md・確認を求める操作

  4. 4計画を出させる手元だけ
    言うこと「○○(作りたいもの)を作る計画を出して。承認するまで何も書かないで」

    確かめること先に Shift+Tab(デスクトップはモードの選択欄)で plan モードにして、表示が plan になったのを見る。計画に「何を・どのファイルに・どう確かめるか」が書いてある。分からない言葉はこのページで引く。 → プランモード・許可モード

  5. 5作らせる手元だけ
    言うこと「ブランチ feature/○○ を切って実装して。コミットまで。プッシュはしない」

    確かめること「何を変えたか」の要約を読む。「差分を見せて」と言ってもよい。 → ブランチ・コミット・差分

  6. 6手元で動かす手元だけ
    言うこと「開発サーバーを立ち上げて、ブラウザで動きを確かめて。スクリーンショットも見せて」

    確かめること自分でも http://localhost:… を開いて触る。画面の部品の名前は姉妹ページで引く。 → 開発サーバー

  7. 7検査する手元だけ
    言うこと「リントとテストを走らせて、全部通ったら報告して。まだ無ければ最小限のリントとテストを先に用意して。落ちたら直して」

    確かめること「全部通った」の報告と、落ちたものがあればその理由。 → リント・型チェック・ユニットテスト

  8. 8自動検査を付けるチームに影響
    言うこと「PR ごとにリントとテストが走る GitHub Actions のワークフローを作って。コミットまで」

    確かめることリポジトリに .github/workflows/ のファイルができている。次の段でプッシュすると、PR のページの下に ✓ か × が出るようになる。 → GitHub Actions・CI

  9. 9共有するチームに影響
    言うこと「プッシュして PR を作って。説明には何を・なぜ・どう確かめたかを書いて。マージはしない」

    確かめることPR のページを開く。下のほうに自動検査の ✓(通った)が付いている。× なら「落ちた原因を直して」。 → プッシュ・プルリクエスト・ステータスチェック

  10. 10出し方を決める手元だけ
    言うこと「Cloudflare Pages のプロジェクト ○○ を作って。出し方は wrangler の直接アップロード(Git 連携にはしない)。本番ブランチは main。まだデプロイはしない」

    確かめることCloudflare の画面にプロジェクトが見える。「main にマージしたら自動で公開される?」と聞いて「いいえ(直接アップロードなので人が出す)」と返るのを確かめる。 → Cloudflare Pages・wrangler・CD

  11. 11確認用に出す公開に影響
    言うこと「--branch=preview でプレビューにデプロイして URL を教えて。本番(main)には出さない」

    確かめることURL をスマホでも開く。見せたくない内容なら鍵をかける(Access)。 → プレビューデプロイ・Access

  12. 12取り込むチームに影響
    言うこと「PR をスカッシュマージして。GitHub 上のブランチは消していい」

    確かめることmain に入ったこと、自動検査が ✓ のこと。一人ならスカッシュでよい(PR 1つが記録1つになり、戻しやすい)。 → マージの方法・マージ

  13. 13本番に出す公開に影響
    言うこと「main に切り替えて最新にしてから、--branch=main で本番にデプロイして。出す前に、何が変わるか一覧にして私の確認を取って」

    確かめること本番の URL で動く。おかしければ「直前の版にロールバックして」。 → デプロイ・ロールバック

  14. 14直す・足す(2周目から)手元だけ
    言うこと「main を最新にして(pull)、○○を直す計画を出して。承認したら新しいブランチで、前と同じ順(コミットまで → 検査 → PR → プレビュー → マージ → 本番)で進めて」

    確かめることplan モードにしてから頼む。計画を読んで承認したら、5 からと同じ順で確かめる。 → プル・ブランチ・回帰テスト

混同しやすい組

組違い
作業ツリー / ワークツリー作業ツリー=いま編集中のファイルそのもの。ワークツリー(git worktree)=その作業ツリーを、別のブランチでもう1つ別のフォルダに作る仕組み(Git の文書では、作業ツリーと管理情報をまとめたものを worktree と呼ぶ)
npm ci / CInpm ci の ci は clean install の略で、借りてきた部品を一覧表どおりに入れ直すコマンド。CI(継続的インテグレーション)は自動の検査の仕組み。綴りが同じだけ
ステージング / プレビューどちらも本番の前に確かめる場所。ステージングは本番そっくりの環境を別に持つ。プレビューは Pages が PR やブランチごとに自動で作る URL。小さなサイトではプレビューがステージングの役をする
ステージ / ステージングステージ(git add)は次のコミットに入れる変更の置き場。ステージング(環境)は本番そっくりの確認用の環境。名前は似ているが無関係
フェッチ / プルフェッチは取ってくるだけ。プルは取ってきて、今のブランチに混ぜる(コンフリクトが起きうる)
マージ / リベースマージは合流点を作って両方の履歴を残す。リベースは自分のコミットを付け直して一直線にする(プッシュ済みにはしない)
リバート / リセットリバートは打ち消すコミットを足す(共有済みにも安全)。リセットは履歴そのものを戻す(手元だけ)
reset --soft / --hard--soft はコミットだけ取り消して変更はファイルに残す。--hard は変更も捨てる(戻せないことがある)
継続的デリバリー / 継続的デプロイデリバリーは「いつでも出せる状態」を保つ(出すかは人が決める)。デプロイは通った変更が自動で本番に出る
ロールバック / リバートロールバックは本番で動く版を前に戻す操作。リバートはコードの変更を打ち消すコミット。障害時はまずロールバック、原因を直すのはリバートや修正のコミット
クローン / フォーククローンは手元へのコピー。フォークは自分のアカウント(GitHub 上)へのコピー
ビルド / デプロイビルドは動くものに変換する処理(手元だけ)。デプロイはそれを置いて使える状態にする(公開に影響)
Git フック / Claude Code のフックGit フックは commit や push のときに Git が走らせる。Claude Code のフックはエージェントがファイルを編集したときなどに走る
イシュー / PRイシューは課題や提案の記録。PR は変更そのものの提案。PR の説明に「Closes #番号」と書くとつながる
Pages / WorkersPages は置くだけのファイルの棚。Workers は裏側のプログラムの置き場(静的ファイルも配れる)。新規は Workers を勧めるのが Cloudflare の方針
D1 / KV / R2D1 は表(帳簿)、KV は名前→値の小さなメモ(付箋)、R2 はファイルそのもの(倉庫)
マイグレーション(DB)/ 移行(一般)このページのマイグレーションは、データベースの形を変える手順のこと。言語や環境の乗り換え全般を指す「移行」とは別

取り消し方の早見表

やったこと取り消し方注意
ファイルの変更(コミット前)変更を捨てる(git restore)か stash捨てた変更は戻せないことがある
コミット(プッシュ前)reset --soft で記録だけ取り消す/新しいコミットで直す手元だけなので安全
プッシュrevert のコミットを作ってプッシュ履歴を消す(reset + force push)のは避ける
main へのマージrevert の PR を作ってマージ取り消したことも履歴に残る
デプロイ前の版へロールバック出ていた間に見られたことは消えない
秘密の値の流出キーを作り直して古いキーを無効にするコミットを消しても、すでにコピーされているかもしれない

出典の ファイル名:行 は、調べものの話題 agent-dev-terms の sources/ にある原文の行を指します。「出典なし」の印は、今回集めた原文に定義が無かった語です。

主な出典の名前: Pro Git・git-scm.com(Git の公式の本と文書)/ GitHub Docs(GitHub の公式文書)/ Martin Fowler(martinfowler.com。CI・デリバリー・リファクタリングの定義を書いた人)/ Google SRE Book(Google の運用の本)/ Cloudflare Docs(Pages・Workers・D1 などの公式文書)/ Claude Code docs(Claude Code の公式文書)/ npm・Playwright・semver.org・12-factor(各道具・決まりごとの公式文書)

姉妹ページ UI用語と動きの図鑑 ↗ — 画面の部品(モーダル・トースト・ボトムシート…)と動き(イージング・スタッガー・画面遷移…)の名前を、動く図つきで並べたページ。こちらが「どこまでやるか」、あちらが「何を作るか」です。

困ったときの言い方

困りごと言うこと見るカード
「ログインして」と言われた(gh auth login、wrangler login)
「ログインの手順だけ教えて。ブラウザでのログインは私がやる。パスワードは渡さない」
wrangler・シークレット
エージェントが頼んでいない所まで進めた(勝手にプッシュした、など)
「プッシュとデプロイの前は必ず私に確認して。AGENTS.md にもそう書いて。もう送った分は revert で打ち消して」
確認を求める操作・リバート・AGENTS.md
自動検査が落ちた(PR に × が出た、「CI failed」のメールが来た)
「どのステップで落ちたかログを見て直して。直せなければ直前のコミットを戻して」
CI・ステータスチェック
「プッシュが拒否された」と言われた
「先に pull して最新にしてから、もう一度プッシュして。コンフリクトがあれば見せて」
プッシュ・プル
「コンフリクト」と言われた
「どの行がぶつかっているか見せて。判断が要るところは私に聞いて」
コンフリクト
http://localhost:… が開かない
「開発サーバーが動いているか、ポート番号が合っているか確かめて。だめなら別のポートで立ち上げ直して」
開発サーバー
本番が壊れた
「まず直前の版にロールバックして。原因を調べるのはその後」
ロールバック・ホットフィックス
秘密の値(API キー)をコミットしてしまった
「どの画面でキーを作り直すか教えて。作り直しは私がやる。古いキーを無効にして。履歴の書き換えが要るなら、やる前に説明して」
シークレット・.gitignore
前は動いていたのに動かない
「再現する手順を書いて、それを回帰テストにしてから直して」
回帰テスト
何をされたか分からない
「差分をファイルごとに日本語で要約して」
差分
話が長くなって、前に言ったことを忘れる(/compact は自分で入力欄に打つ。決まりごとは AGENTS.md に書いておく)
「/compact 決まりごとは残して」
コンテキスト・AGENTS.md
「Dependabot」のメールが来た/npm install のあとに vulnerabilities と出た
「警告を一覧にして、深刻なものから直す案を出して。更新はテストを通してから」
脆弱性の警告・ロックファイル
デプロイしたのに画面が変わらない
「デプロイの一覧で最新が本番(main)になっているか確かめて。ブラウザの再読み込み(キャッシュ)も疑って」
デプロイ・Pages・wrangler
専門用語が分からない
「分からない言葉を使わずに、実際に何が起きるかで言い直して。— このページでは、上の検索欄で引いてカードの「つまり」を読む」
はじめての一本